庭木のお手入れ方法

植木剪定後

庭木のお手入れ方法

庭木のお手入れ方法

庭木のお手入れ方法を下記よりお選び下さい。
松剪定高木剪定低木剪定生垣剪定

剪定は庭木を美しく保つためには重要な作業です。 枝葉が伸びてきたら剪定を考える人も多いと思いますが、実は剪定に適した時期というのがあります。 剪定の必要性やおすすめの剪定時期について解説します!

植木剪定後

剪定の必要性

見栄えの問題が思い浮かぶかと思います。
生い茂った庭木は迫力はあるかもしれませんが、伸び放題にバラバラに伸びた枝葉は、乱雑であまりいい印象を与えません。
枯れ枝・腐った枝また、近隣にご迷惑をかけている庭木など。
山の木々と庭木は違うので、やはり庭木はその庭にあったサイズに剪定するのが美しいです。また、見た目だけの問題ではありません。
適切に剪定をしないと、採光性が悪くなって庭木の発育に影響したり、鬱蒼とした枝葉の中で害虫が大量発生したりすることもあります。
庭全体の植物で栄養を取り合ってしまい、どれも育たなくなるということも。また、ミカンなどの果実の庭木は実が付きにくくなります。さらに一度崩れてしまった庭木を元の形状に戻すには、かなりの年月がかかるため定期的な剪定は必要不可欠です。
庭中の木々に日光や水分を行きわたらせ、よい環境を維持するためには、剪定はとても重要なのです。

剪定時期

庭木の種類によって細かい剪定時期は異なりますが、発芽前の果樹の休眠中に行う冬期剪定と、木の生育中に行う夏期剪定が基本の剪定時期です。

・冬季剪定
庭木が活動を開始する春に備えて、不要な枝を切除したり葉を大幅に減らすような大がかりな剪定(基本剪定)を行うことが多いです。
冬季剪定という名前ですが、新芽が育つのが5月ごろの庭木の場合は、3~4月の春に行うこともあります。

・夏季剪定
伸びすぎた枝や葉を剪定して樹木全体の形を整えるのが目的の軽剪定を主に行います。
夏季の軽剪定は、通気性や日照をよくし、枝を短くすることで台風で枝が折れるのを避ける効果もあります。

樹種別の剪定時期

基本の剪定時期について前項で説明しましたが、庭木の種類によってよいとされる剪定時期は若干違ってきます。
次は庭木の種類ごとにおすすめの剪定時期を紹介していきます。
なお、庭木の種類ごとの剪定方法については、以下の記事で説明していますので、ぜひ参考にしてください。

常緑針葉樹の剪定時期

庭木として主なもの
・スギ
・マツ
・マキ
・ゴールドクレスト
・コニファー類

新芽が育つ前の3月~4月が基本剪定におすすめの時期です。
寒さに強い種類なので、冬でも剪定可能ですが、新芽が動く前の春の剪定のほうがバランスの良い枝葉に成長させることができます。
生垣に使用されていることも多い常緑針葉樹ですが、形状をきれいに保ちたい場合は、夏や秋に軽剪定をして整えるのもOKです。

常緑広葉樹の剪定時期

庭木として主なもの
・キンモクセイ
・サザンカ
・ツバキ
・カシ
・サツキ

暖かい時期が基本剪定に適しています。
3月下旬~4月下旬の新芽が出る前か、5月下旬~6月の新葉が落ち着いたころがおすすめです。
寒さに弱い種類なので、11月~2月に基本剪定をするのは絶対に避けましょう。
8月~10月は軽剪定ならOKです。

暑い時期に強い剪定をしてしまうと成長しづらくなりますが、あまり大きく育てたくない場合はあえて基本剪定をしてもいいでしょう。
また、関東以南の暖かい地域なら、9月~10月に基本剪定をしても問題ありません。

落葉広葉樹の剪定時期

庭木として主なもの
・アオハダ
・アオダモ
・ヤマボウシ
・ハナミズキ

落葉後の木が休眠している寒い時期に基本剪定をするのが基本です。
葉がすべて落ち、枝の状態がわかりやすい12月~2月がおすすめ。
3月、6月、9月、10月は軽剪定ならOKですが、活動が活発な4月、5月、7月、8月は、樹液が流れ出て木がダメージを受けてしまうため剪定自体を避けたほうがよいでしょう。

花木の剪定時期

花の鑑賞を目的とした庭木の場合、注意が必要です。
通常、花を咲かせたあと、木は少しだけ休んでから花芽を形成して次の花を咲かせる準備に入ります。
よって花を楽しみたい場合は、花後すぐが基本剪定に適した時期となります。

種類によってその時期は異なるので、剪定を考える前にしっかり調べておく必要があります。
花芽が形成されてから剪定を行ってしまうと、せっかくできていた花芽を切り落とすことになってしまい、花が咲かなくなってしまうので気を付けましょう。

果樹の剪定時期

庭木として主なもの
・ビワ
・スモモ
・イチジク
・アケビ
・ブルーベリー

果実を楽しむ場合は、花芽と実を残すように剪定しなければなりません。
基本剪定は果樹の休眠中の12月~2月に行う種類が多いですが、種類によって成長のサイクルが異なりますので、しっかり調べた上で時期に注意して剪定をする必要があります。
花が咲いたあとは、摘花や摘果を適切に行うと、果実をおいしく楽しむことができます。